インターネットは、膨大な数の自律的ネットワークの集まりであるだけに、一般的に「ネットワークのネットワーク」とも呼ばれる。つまり、インターネットを利用することにより、世界に分散する文書、ソフトウェア、画像等の情報、あるいは電子メール等の情報をベースとしたリソースを利用者の誰もが平等に共用できることになった。このように、世界中に散在する情報をリンクした巨大なデータベースは、「世界規模のネットワークあるいは蜘蛛の巣」といったイメージからWWW(World
Wide Web)と称している。もともとWWWは、ヨーロッパの粒子物理学研究所(CERN)が開発したマルチメディアデータ対応のサーバソフトの名称でもある。このように、インターネット上で世界中に広がるWWWサーバが提供する膨大な情報資源を、個人のパソコン等をアクセス手段として共用できる反面、これをどのように利用するかはユーザ自身が決定しなければならない。つまり、経験の少ない利用者にとっては、的確な情報資源の活用がなかなかできない状況に置かれているのも事実である。